多くの方が「起業するにはお金がかかる」という認識を持たれているでしょう。しかし、中には費用をかけずに0円で起業ができるケースもあるのです。
本記事ではそんな「0円起業」について、メリット・デメリットを踏まえ、成功するコツや注意点について詳しく解説していきます。起業を検討中の方はぜひ参考にしてみてください。
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ATカンパニー株式会社
ATカンパニー(株)は、FC営業代行支援会社として2009年に創業。
乳幼児教室「ベビーパーク」をFC店ゼロから、約2年半で220加盟開発。
放課後等デイサービス「ハッピーテラス」をFC1号店から、約2年で101加盟開発
現在は、女性専用AIパーソナルトレーニング「ファディー」の支援に注力し、全国に出店拡大中。
目次
ここでは、0円起業の概要やメリット・デメリットを解説します。
0円起業とは、その名の通り0円で起業することを指します。従来の起業といえば、開業資金として莫大な初期費用を要するというイメージを持たれている方もいるでしょう。しかし、なかには初期費用をいっさいかけずに起業が可能なケースもあります。
ただし、「起業」と「会社設立」は別物であり、すべてのケースで費用をかけずに0円でできるというわけではありません。起業は0円でできますが、会社を設立の際は手続きなどには費用がかかってしまいます。
0円起業の主なメリットは、なんといっても費用をかけずに起業ができるという点です。従来の起業といえば、株式会社であれば1,000万円、有限会社であれば300万円の資本金が必要でした。
起業をするためにはまず資本金を用意しなければならず、事業を始めたいと考えてもすぐには実行に移せない方が多かったのです。
しかし、昨今では0円で起業する型が増えており、初期費用の準備が不要になったことで起業のハードルは低くなりつつあるといえるでしょう。
0円で起業ができることは一見メリットしかないように思われがちですが、実はデメリットも伴います。代表的な例でいうと社会的信用の低さが挙げられます。
従来では法人を設立しての起業の際には資本金が必要です。資本金によって起業の規模や安定性を判断されるケースも少なくありません。0円起業は資本金が無く誰でも気軽に起業が可能ではありますが、社会的信用を獲得しにくくなってしまうのです。
経営をするうえで社会的信用が獲得できないのは非常に大きな問題です。仕事や案件の獲得ができなかったり銀行からの融資を受けられなかったりと、信用がないとさまざまな悪影響が出てしまいます。
0円起業はどのような分野でも可能というわけではありません。そこで、実際に0円で起業できる事業の代表的な例を8つ紹介していきます。
Webライターとは、Web上に掲載する文章の作成業務を行う業務です。企業が運営するWebサイトやオウンドメディアに掲載するコラム記事をはじめ、求人サイトの訴求文章、ECサイトの販売訴求なども行います。
業務は基本的にパソコンを使用して文章の構成や本文執筆、リライトなどを行うため、業務の場所は問われません。また、取引先とのやり取りもチャットツールやオンラインのビデオ会議を使用するケースが多く、自宅やカフェでも作業できます。
個人規模でも始めやすい業務なので、慣れていれば比較的起業がしやすい職種といえるでしょう。
Webデザイナーとは、主にWebサイトのデザイン構成や作成を行う業務です。企業がWebサイトを新たに作成する際や既存のサイトのデザインを変更する際に対応するなどが主な仕事内容です。
Webサイト作成の仕事を請け負う場合、サイトを見やすいように作成するだけでなく、訪問者からの問い合わせや商品購入などのアクションを起こしやすくなるような構成が求められるのです。
また、昨今ではGoogleやYahoo!などの検索エンジンがSEO(検索順位最適化)と呼ばれる検索順位の評価を行う際に、サイトの見やすさも要素に入れているといわれているため、デザイナーの手腕が問われます。
WebデザイナーはWebライターと同様に基本的にパソコンを使用して自宅やカフェで行うケースが多いため、0円起業と相性が良いといえるでしょう。
動画編集とは、取引先から依頼されたコンセプトに合わせて動画を作成する業務です。クライアントが作成した動画素材について、コンセプトや演出、動画時間など指定された範囲で編集を行います。
動画編集はノートパソコンでも可能ですが、クオリティの高さを重視するならある程度のスペックのパソコンが必要です。そのため、自宅でデスクトップ型のパソコンを使用する方が多い傾向です。
また、昨今では消費者がYouTubeやTik Tokなどで動画への関心が高まっていることから動画編集の需要が増えており、0円で起業する方も少なくありません。
コンサルティングとは、企業が抱えている悩みや課題解決して成功に導く業務のことです。
コンサルティングは個人の知識や経験、スキル・ノウハウなどが求められますが、身体1つあれば業務が可能です。設備や備品がなくても業務は可能なので、0円起業しやすい職種といえるでしょう。
オンラインショップとは、インターネット上で商品を販売して利益を得る業務です。
オンラインショップでは、商品を仕入れた額よりも高い価格で販売してその差額を利益として得る手法か、自身でオリジナルの商品を制作して販売するパターンがあります。
以下の図は経済産業省が発表している、スマートフォンを経由した通販の市場を表しているものです。
(引用:令和元年度内外一体の経済成長戦略構築にかかる国際経済調査事業(電子商取引に関する市場調査))
図のように、昨今では消費者がインターネット上の通販で商品を購入する機会が増えており、オンラインショップはますます需要が高まっているといえます。
アフィリエイトとは、企業が提供する商品やサービスを宣伝して成約や購入、資料請求などの成果につなげることで報酬を得られる業務です。
自身のブログやSNSなどで商品やサービスの広告紹介を行い、設置したリンクを経由して購入やサービスの利用などの成果につながった分が報酬となります。
商品やサービスを宣伝するためのブログやSNSは無料で作成できるため、0円での起業も可能です。
インフルエンサーとはYouTubeやInstagramなどのSNS発信で影響力を持つ人のことをいいます。インフルエンサーであれば、企業の商品やサービスの宣伝、企業同士をマッチングさせて報酬を得る方法があります。
アフィリエイトは成果に応じて報酬を得るのに対して、インフルエンサーは企業と契約をして宣伝することで報酬を得られる仕組みです。
インフルエンサーはSNSを無料で活用することで0円起業が可能です。しかし、企業が依頼するメリットを見出すためには宣伝力を得る必要があり、知名度を高めたり多くのフォロワー数を獲得したりする必要があります。
フランチャイズとは、企業のブランド名や商品・サービスを活用し、売上の中からロイヤリティを支払う契約を交わす事業のことです。
自身で新しく事業を始める際には土地や建物、商品の準備が必要ですが、フランチャイズ展開をしているほどのブランド力を活用することで一定の売上を確保しやすいメリットがあります。
フランチャイズの中には、開業資金0円でスタートできるものもあるので、自己資金を抑えて起業したい方におすすめです。
0円起業で成功するためのコツを3つ紹介していきます。
0円起業を成功させるには、戦略を立てることが大切です。0円起業は初期費用が掛からない分、起業のハードルが低く始めやすいと思われがちです。
しかし、軽い気持ちで始めても起業後に長続きせず、失敗に終わってしまうというケースも少なくありません。
そのため、起業を目的とするのではなく、起業後にどのくらいのランニングコストがかかるのか、それに対して必要な売上を出すにはどのような販売方法をしなければいけないのかなどの戦略をしっかり立てる必要があります。
起業後に成果を出しやすくするために、自身の強みを活かすという点も重要です。起業後にすぐに失敗に終わってしまうケースもあり、その多くはすぐに成果が出せなかったり成果を出し続けられなかったりすることが原因です。
起業後に長期で事業を続けていくためには、スキルや知識、経験などの強みを活かせる事業を行うといいでしょう。
0円起業で成功するには、起業後の業務の取り組み方も大切です。そこで、ITツールを活用していくのがおすすめです。昨今では、IT技術の発展によってさまざまなシーンでITツールが活用されています。
たとえば、報酬を得るための請求書にしても、紙媒体で行う時には請求書を印刷するプリンター本体やインク、紙代などのコストが発生します。しかし、インターネット上で請求書を作成できるITツールを活用することで、コストをかけずに請求書の発行が可能となるのです。
さまざまなITツールを活用することで、従来では発生していたコストをかけずに出費を減らせるようになります。
最後に、0円起業の際の注意点について紹介していきます。
0円起業では初期費用をかけずに起業が可能となりますが、事業を続けるためのランニングコストは発生します。そのため、初期費用がかからないからと資金を持ち合わせずに起業をしてしまうと失敗するリスクが高まります。
起業後に収入が安定しない中、ランニングコストの費用が支払えずに閉業せざる負えない状態にもなりかねません。
0円起業は社会的信用が低いため仕事の獲得がしにくいだけでなく、銀行からのローンや融資を受けにくくなってしまいます。
企業が規模拡大や新事業を始めるための大きな資金が必要になる際は、銀行から融資を受けて費用を賄うケースがほとんどです。しかし、0円起業のように社会的信用が低い場合は、銀行からの融資が受けられなかったり金額が減額されてしまったりするリスクがあります。
いきなり事業を拡大しようとするのではなく、一定の売上を確保できるまで地道に努力することが必要となってきます。
0円起業は、一般的な起業に比べると社会的信用が低いがゆえに、仕事の獲得が困難になる可能性があります。その影響で起業後に収入が安定しないというケースが起こりやすくなってしまいます。
起業から仕事を安定させるまでの期間、まとまった金額を得るには時間がかかる可能性が高いでしょう。
2006年の会社法によって有限会社の設立ができなくなっており、株式会社を設立する際には最低でも1円からの資本金に加え、印紙代などの費用が発生するため少なからず費用がかかってしまいます。
そのため、0円起業は法人を設立しない個人事業主やフリーランスが向いているといえるでしょう。将来的に法人設立を考えているが起業のハードルが高く迷っているという際は、比較的起業のハードルが低く、初期費用なしで始められる0円起業を検討してみてください。