業界No.1の成長率 放課後等デイサービス フランチャイズ ハッピーテラス加盟店インタビュー 2014.3 ハッピーテラス国分寺教室 松崎 貴広先生 × ハッピーテラス国立教室 牛島秀夫先生

今回はハッピーテラスのフランチャイズ加盟店であるハッピーテラス国立教室の事業責任者・牛島先生とハッピーテラス国分寺教室・指導員の松崎先生に実際の放課後等デイサービスの現場についてお話を伺いました。

本日はお時間頂きありがとうございます。
色々とお話をお聞かせ頂ければと思います。宜しくお願いします。

牛島 松崎

はい、宜しくお願いします。

まずはご経歴について教えて頂けますでしょうか。

牛島

はい。1991年に保険会社に就職し15年弱営業を経験後、独立しました。個人事業主として生命保険の代理店の活動を行い、その後、国立教室2014年4月の国立教室のオープンと同時に放課後等デイサービス「ハッピーテラス」の事業に参加しました。

松崎

私は2006年に整体師を志して専門学校に通いました。学校を卒業後、整体師として7年ほど働いていましたが、独立の事など将来を考える時期がありました。ちょうどその時に共通の知人を介して牛島秀夫先生に出会う機会があり放課後等デイサービス事業のことを知りました。そこで一緒にやらないかと声をかけて頂き、元々子ども好きということもあり直感的にやってみたいと思いました。

ありがとうございます。牛島先生は保険を取り扱うお仕事をされていながら、
まったくの異業種である放課後等デイサービス事業になぜ参画しようと思ったのですか?

牛島

ハッピーテラス本部の代表である上社長と出会ったからですね。2013年の冬、とあるきっかけで上社長とお会いする機会があったのですが、会った瞬間、人柄に惹かれるものがあった事や考え方に共感できる部分が多くありました。仮に上社長が他の事業でお声がけ頂いていたとしても多分一緒にやっていたと思います。その位この人と一緒に仕事がしたいなと思わされる方でした。あと元来、子どもが好きだったという事も大きいですね。

今までに障害をお持ちの方たちと接する事などはありましたか?

牛島

いえ、全く無かったですね。そのため、最初は本部の研修を受けて子どもたちとの接し方について学びました。

松崎

僕もそういった経験はありませんでした。

それでは、本部の研修を受けて良かった点と何か感じた点がありましたらお聞かせいただけますでしょうか?

牛島

研修を受けて改めて意識したのは、この事業は子どもたちの将来を担っていると強く認識した事です。そのため、最初はどの様に子どもたちに接したら良いのかなと試行錯誤しながらだったと思います。しかし、子どもたちと実際に接してみると一緒にいる時間が楽しいと感じることが本当に多くありましたね。また、実際に子どもたちから教わる事も多くありました。

松崎

私も元々福祉と関わりがあったわけではないので本などを読んで勉強はしていましたが、不安がありました。ただ、牛島先生と同じで、子どもと接していると思っていたほど大変だと感じたことはありませんでした。発達障害のある子どもたちは素直で純粋な子たちが多いです。そのため、こちらから真摯に話しかければ自然と慕ってくれます。研修を受けてその事を知ることができ安心しました。

よく加盟を検討される方たちからも質問が出るのですが、発達障害をもつ子供たちと接する上で
福祉経験が無いという事で不安に思われる方たちが多くいらっしゃいます。その部分についてはどう思われますか?

牛島

そうですね。確かに福祉経験や医学的な知識は無いよりはあった方が良いと思います。しかし、ハッピーテラスに通う子どもたちに対しては福祉や医療以外の現場の経験を伝える事が、結果として子どもたちのためになると思っています。

ご両親は主にどの様な目的で子どもたちをハッピーテラスに預けていらっしゃるんですか?

松崎

そうですね、単純に両親が共働きのため時間が欲しいという事もあります。ただ、多くは他人と関わる事に興味を持ってくれるようになり友達を作ってもらいたい、といった子どもたちの成長を願ってということが多いと思います。その他には、同じ学校に通っている友達が楽しく通っているから自分の子どもも通わせたいという方もいらっしゃいました。中にはハッピーテラスに通ってみて楽しいから他の習い事をやめてまで毎日通いたいという子がいたりしました(笑)そこは他の習い事は習い事で大事なことだからと説得して、ぐっと踏みとどまってもらいましたね(笑)

そうなんですね(笑)子どもたちにとってこの施設に通う事が本当に楽しみなんですね。

松崎

そうなんですよ。親御様の話を聞くところによると特別支援学校や特別支援学級や通常級の子どもたちは放課後に友達と遊ぶ機会が少ないようなんですね。学校が終わったら大体は習い事に行くか、自宅にそのまま帰る子どもが多いみたいで学校外では家族の方以外と接する機会があまりないようなんです。そういった意味でもコミュニケーションが取れる場所を提供していることに意味があると思っています。

そういった点でいうと、店舗を運営される中で親御様や子どもたちからどの様な喜びの声を聞きますか?

牛島

子どもたちからの観点で言うと、まず毎日この場所に来ることを本当に楽しみにしてくれています。私自身の経験から言うと、子どもの頃に通った塾とか習い事って「今日は行きたくないな」と感じることが少なからずあったと思うんですね。しかし、ここに来る子どもたちはその様な事が全く感じられないんです。子どもたちから実際にありがとうという感謝の言葉が無くても、表情から楽しんでいる様子を見て取れますね。

松崎

先日、あるお母さんから、家に電話がかかってきても出られなかった子が初めて電話に出られるようになって受け答えもできるようになりましたという感謝の言葉を頂きました。あとは、留守番が出来なかった子が留守番ができるようになりました、など色々と子どもたちの成長した話を聞きます。子どもたちの中には家で留守番をしていても家にかかってきた電話は出なくてもいいよと言われている子がけっこう多いんですね。子どもたちが成長している話を聞くととても僕自身とても嬉しいですし、この仕事のやりがいを感じます。

ご利用者の方たちから感謝の言葉を聞くととても嬉しいですよね。
ハッピーテラスでは、子どもたちの成長のため自立を目的とした今まで出来なかった事が出来るようになる
トレーニングをしていると思うのですが、その内容についてお聞かせ頂けますか?

牛島

ハッピーテラスで行うトレーニングの目指すところは、子どもたちが社会に出た後、困ること、生きづらさを少しでも減らしていく事です。そのため、社会に出た後の場面、場面を想定してトレーニング内容を作っています。単純に学力を伸ばす事を目的とした内容ではなく、電話の応対だったり、お買い物だったり場面でどういった事をしたら良いのかの社会的スキルを身につけるためのトレーニングを行っています。また、これらのトレーニングを個別で行うのではなく、全員で同じテーマに取り組むという事をしています。

なるほど、トレーニングを個別ではなくグループで行っているんですね。
そうすることによってどの様な効果があるんですか?

牛島

はい、グループで行うことによって、大きい子が小さい子の先生役になって教えたりしています。そうすることで、コミュニケーション能力が上がることも勿論ありますが、何より子どもたちが自主性を持って課題に取り組んでくれています。

松崎

そうですよね。あとは子どもたちの中にはその日、気分が乗らないためにトレーニングに参加出来なさそうな子もいます。個別対応だとそのまま離脱してしまうと思うのですが、グループで行っていると皆も頑張っているから自分も頑張ろうと前向きな気持ちになってくれることが多いですね。

ありがとうございます。あとハッピーテラスのその他の特徴としては、
車の送迎を行っていませんが、その点で苦労されている事はありますか?

牛島

苦労をしている点は無いですね。目指しているのは子どもたちの自立です。高校、大学と進学していった際に送迎があるって事は無いですよね。ですから、なるべく電車などの公共機関を利用して来て頂く事も必要であると思っています。それはしっかりとご両親にも話をさせていただいてご理解いただいています。けど、送迎に関しては、行政に話をしに行った時には必ず言われますね、「送迎していないんですか?」って(笑)

そうですか(笑)普段、教室は何名体制で回していらっしゃるんですか?

牛島
国立教室は社員4名のアルバイトが2名の6名います。日々の業務は4~5名体制でシフトで回していますね。定員10名の施設なので、子供1名に対して2名で見ている計算です。

どういった方が放課後等デイサービスの指導員として向いていらっしゃると思いますか?

牛島

そうですね、問題が起こった事に気が付く人でしょうか。例えていえばレストランで働いているとして、追加の注文をしようとしているお客様にお客様より先に声がかけられる事であったり、注文を取った際に一緒に空いているお皿をさげたりなどマニュアル通りに行うだけでなく、相手を喜ばせようと自分で考えて行動出来るような人ですね。

松崎

自分の感情をコントロール出来る人ですね。子どもたちと接していると、どうしても叱る場面もあります。その時に感情で叱るのではなくて、なぜ叱るのかしっかりと説明して叱ることが必要です。感情で叱ってしまうと子どもたちはただ叱られたという事だけが残ってしまい良い影響はありません。

子どもたちを叱るというのは単純なようでとても難しい問題ですよね。
叱る時のポイントは何かありますか?

松崎

はい、叱る時のポイントは研修で行いました。ポイントとしては、なぜ叱ったのか子どもたちが理解出来るようにすることです。その子がやってしまったことを本人に理解させて、それがなぜいけないのか、また次にはどうしたら良いのかまで話します。

牛島

そうですね、子どもにはあなたにこういう風になってほしいから叱っているんだよ、っていう事を理解してもらうことが必要だと思います。叱る基準としては、ネガティブな発言や行動をしてしまった時などです。ただ、叱る事自体は普段あまりありませんね。

子どもたちの中には気持ちの問題でトレーニングに参加出来ない子もいると思うのですが
その場合はどう対応されていますか?

松崎

そうですね、放課後等デイサービスはその名の通り、学校に通った後に来る施設で、子どもたちは学校で相当頑張ってるんですよね。この施設では走り回っている子でも学校に見に行くとちゃんと着席して授業を受けていて本当に頑張っているんです。そのため、子どもたちのその日の表情や行動、施設に通いだした期間、家庭環境など色々なバックボーンから、今日はダメそうかなと思ったら参加を強制することはせずに、休ませることもあります。ハッピーテラスは学校ではないので、強制的にトレーニングに参加する場所という風にはしたくないんです。あくまで楽しんで過ごしてもらえる場所にしたいと思っています。その中で色々な事を学んでもらいたいです。だから、個々の状況やタイミングでどの様にするか考えて対応を変えています。

なるほど、子どもたち一人ひとりのことを考えて対処されているんですね。
親御様がハッピーテラス国立教室を知るきっかけは何でしょうか?

牛島

まず、子どもの事で不安に思った親御様が行かれるのは行政だと思います。その行政からの紹介というのが一番多いです。あとは、親御様のネットワークである口コミが大きいと思います。

では、立ち上げ当初の営業先というが行政になるのでしょうか?

牛島

そうですね、国立教室の場合、2014年4月のオープンで大体3月下旬に行政である市区町村役場への挨拶回りを始めました。そこでは、ハッピーテラスというのがどの様な目的で運営を行うのかを説明しています。どういった備品があるのかはもちろんですが、他の施設との違いであるトレーニングはどの様なものなのかを重点的に知ってもらうようにしています。営業活動自体は大体3ヶ月間くらいでしょうか。

松崎

営業活動といっても、いわゆる飛び込み営業であったりテレアポみたいな営業ではなく、担当の方とコミュニケーションを取りに行く感覚で大変だと感じた事はありませんね。

そうなんですね。営業を始めて段々と生徒さんが増えてくると思いますが、
現在、施設には登録している子どもたちは何名くらいですか?(2015年2月インタビューを実施しました)

牛島

今、登録で40名ほどいます。それくらいで大体定員である10名くらいの子どもたちが日々来るようになります。施設自体もパンクの状態に近いこともあり、これでは子どもたちのためにもならないという事で、今年の4月に近くの国分寺で新たに施設を出すことにしました。

今、ちょうどお忙しい時期でもありますね。2教室目の国分寺教室では人材について新規で採用されたと思いますが、
どの様に採用されたんですか?

牛島

はい、媒体を使いました。

採用に関しても加盟検討者からよく聞かれる質問の一つです。
人材が本当に集まるのか、ということなんですが応募状況などどうでしたか?
介護分野の方たちはなかなか集まらないと苦心されている方が多いですよね。

牛島

応募は驚くほどありましたね。具体的には社員2名とアルバイト2名採用を行う予定だったところ、約30名からの応募があり25名くらいの方とお会いさせて頂きました。そのため、ほぼ想定内の期間内で採用を決めることができました。元来、子どもたち好きという方からの反応があった事と、労働時間が決まっている点が大きかったと思います。

そうなんですか!具体的にどの様な方を採用されたんですか?

牛島

採用した社員2名の内、1人は福祉事業経験者です。もう一人は飲食店で働かれていた全くの異業種からの転職でした。あと嬉しかったことがあります。応募者の中には同じ区域内の福祉事業で働かれている方から応募があったのですが、応募理由として実際に国立教室から出てくる子どもたちを実際に見て楽しそうにしていたからという事もあったんですね。

松崎

介護の現場だと夜勤が多くて身体を壊してしまったりという事を聞きますよね。放課後等デイサービスの場合は、子どもたちは放課後15時、16時頃から施設に来だして、帰るのは遅くて19時くらいです。その後片付けなどをしてもスタッフは20時くらいには帰宅ができます。

なるほど。未経験の方でも先ほどお話にあった気づくことが出来る方だったり、
自分をコントロール出来る方という素養があれば問題ないのですね。

牛島

はい、その通りです。採用の過程において1次面接の後、2次選考として実際に教室の現場で先生として子どもたちと接して頂きました。子どもたちと好きなように自由に接してくださいと伝えたのですが、採用した方たちは自然と子どもたちと同じ目線で物事を対処されていましたね。

ありがとうございます。社員の方の一日の仕事の流れ・タイムスケジュールを教えて頂けますでしょうか?

松崎

僕の場合で言うと、大体10時、11時くらいに出勤します。出勤時間はその前日の勤務時間がどの程度かで調整しています。出勤後は15時くらいまで事務作業や行政への書類提出や挨拶回りを行っています。それから、子どもたちが施設に徐々にやって来ますので、子どもたちの相手をしながら17時くらいまでにその日のトレーニング内容の準備をします。17時から19時まで子どもたちと一緒にトレーニングを行って、その後片付けて、帰宅は大体20時くらい、遅くなって21時くらいでしょうか。

細かいことではありますが、日々の事務作業とはどの様な事を行っていますか?

松崎

はい、その日のトレーニング教材作り、行政の請求関係の準備、利用者の方には通所受給者証というものが必要になりますがその有効期限のチェックなどです。あと子どもたちが過ごした様子を記す個別に日報を毎日つけています。

日々のスタッフ間の会議・ミーティングなどはありますか?

松崎

はい、振り返りという事をその日の最後もしくは翌朝に行っています。内容としては、何か変わったことはなかったか、誰々くんは調子が悪かったから気をつけてなどの引き継ぎなどしています。

牛島

指導員の事務スペースがあるので、常にスタッフ同士がコミュニケーションを取れるようになっています。形式ばったミーティングというよりは、日々過ごす上で自然と会話が子どもたちの話になるので比較的簡単に情報共有が出来ていますね。施設としてもどの子は誰先生が担当といった担当制をしいているわけではありません。それは、指導員全員が子どもたち全員の状態を知り、また親御様の対応を全員が出来る状態が好ましいと考えているからです。そのため、むしろ全員がしっかりと対応できる組織づくりのために情報共有が容易な環境をつくることが重要だと思います。

あと、ハッピーテラスの特徴として親御様との面談を頻度多く行っています。年に4回ペースで行っているのですが、ほぼ1ヶ月くらいかけて登録いただいている親御様全員とお会いさせて頂いています。

年に4回というと3ヶ月に1回ペースですね。子どもたちは成長期ですから短い期間でもちょっとした変化はありますよね。面談の内容としてはどの様なことをお話になられているんですか?

牛島

主に教室側と親御様とで子どもたちの指導方針や接し方に関してお互いの情報共有を行っています。教室側から伝えることは、これから3ヶ月間に教室ではこういったテーマのトレーニングを行っていくので、子どもに変化があったら見といてくださいね、等です。また、問題行動がある子どもについては、こういった対応をしていきたいと思いますとしっかりと伝えます。親御様からもコンセンサスを得て対処していきますので、クレームなどを受けたことはないですね。

ありがとうございました。
それでは、最後にこれから加盟店になるであろう方たちにメッセージなどがあれば頂けますでしょうか?

牛島

はい、私からは2点あります。一つ目は厳しいことを言うようですが、事業を取り組む上では覚悟が必要ですということです。冒頭でもお話したように子どもたちの一生を左右しかねない仕事であることの自覚は常に頭の中に置いておかなければなりません。
2つ目は、こんなに楽しい仕事は他にはないということです。毎日、必ず子どもたちの成長を1個や2個は目にすることができます。私は日曜日の夕方になり明日、子どもたちに会えると思うと翌日の仕事が楽しみで仕方ありません。いわゆるサザエさん症候群の逆バージョンですね(笑)多分、私は今後、胃潰瘍などのストレス性の病気にはならないと思います(笑)

松崎

私も牛島先生が話した通り、子どもたちの将来に関わる仕事だという事を常に意識していかなければならないといけないと思います。福祉事業の性質上、あまり営業色を強く出すというよりは、利用者である子どもたちにベクトルを向けて業務に取り組んでいってもらいたいと思います。

牛島

そうですね。放課後等デイサービスは認可事業ですから価格競争が無いんですよね。子どもたちの成長の事だけを考えて取り組んでいく。そうすれば、自然と利用者の方たちは増えていきます。自分の本来の業務とは何なのかを考えて専念して頂ければ良い結果は得られると思います。

本日は貴重なお話を聞かせていただきましてありがとうございました。

牛島 松崎

ありがとうございました。

ATカンパニー株式会社
フランチャイズという経営手法を駆使した経営支援を行う。企業・起業家に対し、無報酬でフランチャイズ情報の提供を行う独自のビジネスモデルを構築。
数多くの企業、起業家を成功に導いている。
  • 設立:2009年3月19日
  • 所在地:東京都千代田区外神田1-18-19 新秋葉原ビル 3階
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  • 資本金:1,000万円(グループ全体4,200万円)