参加する目的や会社をどのように成長させたいのか? によって答えは大きく変わります。
まず、FCとは一般的に言うと、ある事業における成功ノウハウのコンサルティングを受けることで成功確率を高め、事業展開する手法の事をいいます。
また、一部機能(人材育成や商品、サービスなどの研究開発)を本部にアウトソーシングすることで、より効率的な経営が可能となる仕組みになっています。
つまり、FCとは経営戦略の一つと言えるのです。
そのためFCを複数業態展開し組み合わせる事で戦略立案を行う事も可能となります。
これこそマルチフランチャイジー戦略です。
この様に考えれば、業態にもよりますが、FCにて事業展開するメリットは、
逆に、デメリットに関しても、考えてみたいと思います。
FCはノウハウ提供を受ける特性上、競業避止義務が課せられる事が通常です。そのため、同一事業分野、もしくは周辺事業分野において、加盟する事で参入できない事業分野が発生してしまう可能性があります。
この点で、ある特定分野に置けるノウハウを得るという事は、一方で独自展開や周辺分野への参入機会を減らす可能性がある事も理解しなければなりません。
ただし、本部との契約次第でもあるため、全てが当てはまるわけではありません。
またFCの特性上、一部機能を本部企業へアウトソーシングするという事は、本部の経営にある程度依存する事でもあり、本部の経営力や革新性が問われます。
仮に本部が環境変化に堪えられない場合、それはデメリットと言うよりもリスクとなるでしょう。
また、FCは一定のルールのもと、事業運営をしなければなりません。
その為、制約事項もあり、仮に自分たちで色々と経営改善の為の新たな施策を考案しても、実施できない可能性があります。
要は、FCは一定の枠組みの中で、経営をしなければならず、自由度と言う点では、制約のあるシステムです。
だからこそ、一定の経営手法を多くの企業が実践し、ブラッシュアップするという側面もあります。
一概にデメリットとも言いがたいのですが、ある種の制約がある事を理解しなければなりません。
よって、メリットとデメリットとは表裏一体であり、その点をよくよく考え、FC事業の選定をしなければならないのです。