このようなご質問への答えは正直難しい側面があるのですが、根本的には失敗した原因を知る事が大変重要だと思います。
もしかすると、今後も同じ間違いを繰り返す可能性がある為、今一度、その原因を意思決定の方法やパターンから振り返る事をお勧めします。
そもそも事業失敗の要因は、いくつか考えられます。
① そもそも選定した事業が儲からない事業であった。
② 事業自体は儲かっていたが、何らかの理由で成功店と同様に経営できなかった。
(この場合、本部の指導能力か、もしくはご自身の経営能力が足りなかった事が考えられます)
FC事業、および本部の選定において下記の項目は最低限、見極めてから参加する事をお勧めします。
① 事業としての収益性
② 本部の保有する指導能力
③ その事業に求められる能力、特性
④ 本部の価値観、経営観
まずそもそも、その事業自体しっかりとした収益を上げるパッケージが出来上がっていたのかどうか? 当たり前の視点ですが、重要な視点です。収益は出る可能性があるものの、実際には、加盟店の8割はその通りに収益を出せていないとなれば、大変難易度の高い事業となります。
次に、本部直営はしっかりと収益を出しているが、加盟店への指導が十分でない場合も考えられます。その経営ノウハウを自分達だけでなく、しっかりと加盟店に再現させる事が出来ているか、これは重要な視点です。その為に、SV機能や各種勉強会など、しっかりと加盟店の経営力を向上させる機能が整っているのか、この点を見極める必要があります。
次に、加盟店自体の経営力が問題となる場合があります。他の加盟店はしっかりと収益が上がっているのに、自社が出来ていない場合は、その事業に求められる能力や特性をしっかりと見極め、自社でもその再現が出来るかどうかを事前に考えなければなりません。
最後に、事業を成功させる上では事業パートナーであるFC本部の価値観、経営観を事前に見極める事が重要です。永きに渡り経営を共にする相手の価値観をしっかりと理解する事こそ、長期的に事業を存続させる条件であると考えます。経営的価値観の合致しない相手とは当然、永きに渡り事業を共にする事は出来ません。是非、そうした視点を持って、FC事業、およびFC本部の選定にあたっていただきたいと思います。