24時間ジムの経営において、会員数は利益率にも直結する重要な指標のひとつです。 大手24時間ジムの会員数は約200名~700名で、約600名程度のジムが多いです。ジムにはそれぞれ特徴があり、その利用者層やターゲットは大きく異なります。
この記事では、大手24時間ジムの会員数やその利用者属性を解説しています。また、入会率を上げる取り組みやポイントについても紹介しています。 大手24時間ジムの会員数はどの程度なのか、会員を増やすための戦略を検討している方は参考にしてください。
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わずか4年で110加盟を突破した
今、注目のビジネスモデル。
ATカンパニー株式会社
ATカンパニー(株)は、FC営業代行支援会社として2009年に創業。
乳幼児教室「ベビーパーク」をFC店ゼロから、約2年半で220加盟開発。
放課後等デイサービス「ハッピーテラス」をFC1号店から、約2年で101加盟開発
現在は、女性専用AIパーソナルトレーニング「ファディー」の支援に注力し、全国に出店拡大中。
目次
ここからは、24時間ジム大手の会員数や、その利用者属性を紹介していきます。
エニタイムフィットネスの会員数は、全店舗あわせて約74万人です。(2023年3月末時点)
国内店舗数は直営店とフランチャイズ店とあわせて1,068店舗(2023年3月末時点)で、47都道府県すべてに展開しています。
1店舗あたりの会員数は、単純に計算して約693人です。会員数の増減率の推移はおよそ15%増と、順調に店舗数と会員数を増やしている大手ジムだと言えます。
エニタイムフィットネスの特徴について、下記3点が明確に示されています。
以上の点から、エニタイムフィットネスの主な利用者属性は若い男性であると言えます。
女性向けフィットネスや総合型スポーツクラブとは異なるマーケットを掘り起こしたアプローチが、店舗数の拡大や会員数の安定した増加に繋がっています。
JOYFITブランドの会員累計数は約35万人です。JOYFITは24時間ジムだけでなく、フィットネスやヨガなど、多彩なブランドを展開することで、幅広いターゲット層にアプローチしています。
国内店舗数は全国230店舗以上であり、24時間ジムであるJOYFIT24は全国に206店舗展開しています。(2023年7月時点)
JOYFITの特徴は、幅広いターゲット層にアプローチしたブランド展開力です。会員になることで、他店舗のプログラムに参加できます(一部有料)。昼間はスタジオを兼ね備えたフィットネスジムを利用し、夜間には24時間ジムを利用する、という使い方もできます。
このことから、JOYFIT24の主な利用者属性は幅広く、年齢や男女を問わず、幅広いターゲット層にアプローチしていると言えます。
アシスト24の会員数は公開されていません。ただしターゲット層としては、健康志向の加速している40代以上の男女にアプローチしています。
店舗数は九州・中国地方を中心に44店舗(2023年7月時点)展開しており、2023年度中には100店舗の展開を目指すとしています。
アシスト24の特徴は、利便性や価格だけでなく、接客対応にも力を入れている点です。健康志向の高まる高齢者にあわせ、安心して24時間ジムを利用できるよう、顧客とのコミュニケーションに注力しています。
また温泉施設やパチンコ店との併設、空きビルの活用など、都市圏から離れた地域でも運営可能なビジネスモデルによる店舗展開を行っています。
このことから、アシスト24の利用者属性は、40代~60代の男女を問わない層であると言えます。
ハコジムの会員数は1200名です。(2021年12月時点)東京・神奈川や大阪、京都・広島・福岡・長崎といった大都市圏に19店舗を展開しています。(2023年7月時点)1店舗あたりの会員数は単純計算で約63名です。
ハコジムの特徴は鍵付きの完全個室かつ、無人運営ジムである点です。
トレーニングはマシンのみのほか、パーソナルトレーナーからの指導を受けるかどうか選べます。また、AIトレーナーのガイドを受けられるユニークなプログラムもあり、一人きりでトレーニングしたいというニーズにも対応しています。
このことからハコジムの利用者属性は、男女や年齢を問わず、誰にも気を遣うことなくマイペースに、一人でトレーニングをしたい層だと言えます。
FIT-EASYの会員数は約4.5万人です。(2021年時点)店舗数は全国に120店舗展開しています。(2023年4月時点)1店舗あたりの会員数は、単純計算で約375人ほどです。
会員数の推移は2018年度の0.5万人から大きく増加しており、店舗数も2022年度の100店舗から右肩上がりに推移しています。
FIT-EASYの特徴は、24時間ジムでありながら、フィットネスクラブとしての設備を兼ね備えている点です。スタジオやアミューズメント設備が併設されており、気軽さとコミュニティ形成を兼ね備えたジムとして、新たな潜在層を掘り起こすことに成功しています。
FIT-EASYの利用者属性は、マシンだけでなくスタジオレッスンも受けたいけど、手軽に通いたいという女性をターゲット層としていると考えられます。
LifeFitの会員数は2022年2月の発表から半年で数千人以上になったと公開されています。事例として取り上げられているフランチャイズ店では、オープンから半年で会員数950名を突破したと記載があります。
また、LifeFitの国内店舗数は20店舗であり、3年後の2026年には1,000店舗以上の出店が予定されています。
LifeFitの特徴は、低価格であることに加え、手続きのすべてが専用アプリで完結する次世代型のシステム体制を取っている点です。
ターゲット層は明確に示されており、20代から40代のスマホ世代の、ライトからスタンダードユーザーを対象としています。
登録しやすく、継続しやすく、通いやすいというジムモデルは、若い世代の入会ハードルを軽減し、ライフスタイルに合わせた通い方でライトに続けたい層の獲得に向いていると言えます。
24時間ジムの会員数の推移は、店舗の展開数やジムの立地、通いやすさや料金など、さまざまな要素が密接に関係しています。
これらの要素を踏まえた上で、ここからは24時間ジムの会員数を増やす取り組みについて紹介します。
自社サイトやスタッフブログの定期的な更新は、ジムの認知度を上げる効果があります。また、24時間ジムは無人運営の店舗も多いため、利用者の安心感にも繋がります。
即効性はなく、目に見えた効果が出始めるまでには時間のかかる施策です。しかし、情報発信を継続することで、「通いたいけどどんなジムかわからない」といった層にアピールできます。
ジムの雰囲気や日常を発信する貴重なツールは、継続的に更新していきましょう。
TwitterやInstagram、Facebook、tikitokやYoutubeといったSNSは、サイトやブログの更新より手軽かつ、幅広い世代の認知度を高めやすいツールです。
キャンペーンやイベントの告知をサイト更新と合わせて行えば、より多くの人の目にとまる可能性があります。しかし、始めたての頃は閲覧数が少ない場合も多く、サイト更新同様継続的な運用が必要です。
Instagramであれば女性が多く、tikitokであれば若年層ユーザーが多い傾向があります。SNSごとの年齢層を把握し、ジムのターゲット層に合わせた運用を行いましょう。
WEB上での広告運用は、費用を伴いますが多くの人の目にとまりやすい施策です。狙いたいターゲット層が定まっているのであれば、それに応じた検索キーワードにWEB広告を出稿することで、すぐに効果があらわれる場合もあります。
WEB広告には検索結果に表示される「リスティング広告」や、画像や動画による「ディスプレイ広告」など、さまざまな広告の形があります。また、人気の検索キーワードで広告を出すには、高額な費用が必要な場合もあります。
即効性の高い施策であるからこそ、かけた費用が十分な集客に結びついているかどうか、計画性を持った戦略が必要です。
近くて通いやすいことを積極的にアピールしたいのであれば、チラシのポスティングも有用です。24時間ジムのユーザーは、通いやすさ、価格の安さ、続けやすさを重視している場合が多いためです。
近隣地域にポスティングを行い、合わせてイベントやキャンペーンの告知を周知しましょう。チラシにクーポンをつけたり、期間限定の特典をつけたりすることもおすすめです。
ただし、無断のチラシ投函が禁止されているマンションも少なくありません。近隣エリアへのアピールは、十分な調査と注意を払った上で行いましょう。
入会時のキャンペーンや定期的なイベントの開催は、新規顧客のジムに対する認知度を高めるだけでなく、既存利用ユーザーのマンネリ化を防ぐ効果があります。
24時間ジムであれば、入会から数ヶ月間の月額を安くしたり、プロテインやグッズをプレゼントしたりといったキャンペーンが多いです。こうしたキャンペーンも、広告施策や店舗前の看板などで積極的にアピールしましょう。
またイベントの開催は、既存利用者の家族や友人、知り合いなどを巻き込める可能性もあります。スポーツ選手の講演会やダイビングイベントなど、より多くの人の目にとまるようなイベントを企画・実行することも重要です。
ここからは、24時間ジムの会員数についてよくある質問に回答していきます。
24時間ジムの平均会員数は、ジムの規模にもよりますが、概ね200人~600人程度と言われています。具体例として、エニタイムフィットネスであれば、1店舗あたりの平均会員数は約650名です。
24時間ジムの退会率は、入会後半年以内で70%、1年後には90%です。
利用者の退会を防ぐには、「料金を支払ってでも通いたいジム」であるかどうか、利用者がジムに求めているものが何なのかを把握することが重要です。
利用者にアンケート調査を実施したり、キャンペーンやイベントを行うなど、そのジムでしか体験できない非日常を演出することも戦略のひとつです。
参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000108703.html
24時間ジムの会員数を増やすには、WEB広告やポスティングをはじめとしたマーケティングが効果的です。24時間いつでも通えるという利便性を強調し、潜在層へアピールできるようなイベントを企画、実施することも有効な戦略です。
24時間ジムに限らず、習いごとをはじめようとする人が増えるのは4月から5月にかけての時期です。また転勤や引っ越しで人が動く10月、さらに新しいことをはじめようとする1月も、入会者の増える時期です。
こうした時期に合わせて入会キャンペーンを実施することで、より多くの集客が見込めます。
24時間ジムを継続する確率は26%と、あまり高くない数字です。しかし、継続できている利用者の声を聞くことは重要です。
通っているジムのどんなところが気に入っているのか、継続する理由を把握することで、ジムの長所や欠点、補うべき点を知ることができます。
利用し続けている会員を損なわないためにも、価格の見直しやマシンのメンテナンス、ジムの雰囲気づくりなど、改善を怠らないことが大切です。
参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000108703.html
24時間ジムの会員数は、そのジムの利便性や料金、続けやすさによって大きく変動します。WEB広告やSNS運用をはじめ、ポスティングなどのマーケティングを計画的に実行することで、「ジムに通いたいけど悩んでいる」潜在層にアピールしていきましょう。
また、大手ジムのフランチャイズ店の場合、知名度に左右されることもありますが、それぞれのターゲット層に応じた企画で、多数を巻き込めるような施策を打っていくことが重要です。