フランチャイズへの加盟を検討する際には「失敗を避けたい」「失敗をしない本部を選びたい」と考えるものです。
フランチャイズの選定で失敗しないためには、加盟前の入念なチェックが欠かせません。
そこで今回は、フランチャイズ加盟についての失敗事例や、失敗を防ぐために加盟前に確認するべきポイントなどについて詳しく解説していきます。
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ATカンパニー株式会社
ATカンパニー(株)は、FC営業代行支援会社として2009年に創業。
乳幼児教室「ベビーパーク」をFC店ゼロから、約2年半で220加盟開発。
放課後等デイサービス「ハッピーテラス」をFC1号店から、約2年で101加盟開発
現在は、女性専用AIパーソナルトレーニング「ファディー」の支援に注力し、全国に出店拡大中。
目次
フランチャイズ加盟に際して、必ず加盟前に確認すべきことについて解説します。最低限確認すべきポイントは以下の7つです。
それぞれ詳しく解説します。
フランチャイズ事業は、一度取り組んだら簡単にはやめることはできません。厳しい状況になったとしても、経営を続けなければならないのは苦しいものです。
取り組み意義が明確でないまま儲かることだけを目的に事業展開を行うと、情熱が続かず経営が成り立たなくなることがあります。
ご自身の中で、なぜその業種に参入し事業に取り組むのか考えてみてください。ビジネスを通して「将来どんな人になりたいのか」「どんな人に囲まれていたいのか」を具体的に書き出してみるとよいでしょう。
フランチャイズ事業の特徴として、これまでのノウハウをパッケージ化して成功確率を高めている点が挙げられます。
しかし、成功するかどうかはオーナーの向き不向きも影響します。その事業が要求する能力を兼ね備えているのか、もしくは今後習得することが可能なのかをしっかり考察することが重要です。
フランチャイズに加盟した結果、成功しなかった場合の原因には業態や本部の力も少なからず影響しています。しかし、そもそもそのビジネスが自分に合わないということがあることも理解すべきです。
そのフランチャイズ事業に必要な能力を理解し、自身の保有する経営能力や資産と照らし合わせて最適な事業を選択することが大切です。
フランチャイズ参入時には、伸びるマーケットに属しているかも重要です。フランチャイズビジネスとは、経営機能の一部をアウトソーシングしていることと同様だからです。
その為、フランチャイズ本部が十分な経営能力を保有し、しっかりとした指導、コンサルティングを実施してくれるのかは事業成功のための大きなポイントとなります。
本部の能力を見極めることも、事業選定において重要な要素でしょう。
経営のパートナー・コンサルタントとして十分な能力を保有しているか、自分の目で見て本部の良し悪しを判断することが大切です。
フランチャイズ本部の社長や幹部スタッフとはしっかりと話し合いを行い、理念やビジョンを握り合う事が必要です。
長期的なパートナーシップをフランチャイズ本部と構築する場合に重要な視点として、経営上の価値観が挙げられます。いくら成長性のある事業でも、経営的な価値観が合わなければ、長期的に良好なパートナーシップを構築することは難しくなります。
そのため、本部社長や幹部スタッフとの面談は必ず実施し、相手の経営的価値観を知ることが重要です。特に経営理念やビジョンなど、実際にスタッフや他の加盟店オーナーが同じ方向に向かっているかしっかり確認することが重要です。
事業を判断する上で、また自社の成長戦略を検討する上でも、事業計画は大変重要な判断材料です。しかし一方で、事業計画通りに事が進まない可能性も考えられます。
事業計画を見る上で重要なのは、根拠となるデータの確認を通じて、事業の経営ポイントや成功要因を自分自身で理解することです。言い換えると、どれくらい儲けられるかの目先の問題だけではなく、その事業自体をより深く理解することが重要です。
本部から提示された事業計画を基に、自身でも組み直して検討しましょう。
本部からの説明や提示された各種資料などを検証するだけでなく、既存の加盟店オーナーの生の声を聞くことも重要です。
加盟店同士の定期的な交流会やオーナー会の開催があるようであれば、ぜひ参加してみてください。本部側からの意見だけではなく、他のオーナーの意見を聞くことでより正しい判断ができるようになります。本部の理念や方針が加盟店にまでしっかりと浸透しているのかを確認してみてください。
また、他のオーナーが抱えている悩みや不満を、自分の場合はどのように解決するかシミュレーションしてみましょう。「他人ごと」ではなく「自分ごと」に落とし込むことで、トラブルがあったときの対応策を事前に準備できます。
自社で抱える専門家の能力に左右される可能性はありますが、専門家のアドバイスを受けて判断をすることも重要です。
自分のことは視野が狭くなりがちですが、第三者から見たらはっきり見えることもあります。
たとえば、契約書を弁護士に見せることや、社労士に労務関係を事前に確認するなど、専門家の知見をしっかりと確認すべきです。
相談相手も事前に精査し、そのアドバイスが正確なものなのかをご自身で見極める事が重要です。そして、信頼できる専門家や周りの人にアドバイスを仰ぎましょう。
フランチャイズの下記5つの失敗事例について解説します。
失敗を避けるために、事例もぜひ参考にしてみてください。
フランチャイズ加盟時には、加盟金や店舗を借りる場合の申込金等の支払いが発生しますが、運営がスタートしてからも以下のランニングコストが必要となります。
売り上げが安定すれば利益から支出できますが、すぐに結果が出ない場合でも支払い義務が発生します。
加盟前には見積もりや収益の予想を立てますが、現実の数値と大きな差が出ないように綿密な数値の検証をおこないましょう。また、資金はなるべく余裕を持った金額を準備したり、事前に融資を検討したりするなど、収益化までの対策を考えることも大切です。
フランチャイズ加盟時に初めて契約書を見る方も多いかと思いますが、契約書は細かい部分までしっかり確認しましょう。「早く運営をスタートさせたい」と契約書をあまり読まずに契約してしまうと、トラブルにつながるリスクが高まります。
例えば
など、不明な点があれば本部に質問をし、納得してから契約書を締結しましょう。契約をしてしまった後では、どれだけ不利な内容だとしても契約を守らなければなりません。
契約内容については、不明な点がなくなるまでとことん質問して解決しておきましょう。
フランチャイズ加盟後も、本部からさまざまなサポートを受けられます。しかし、サポートを十分活用せず、自分の思うままに行動すると失敗につながる可能性があります。
本部には過去のノウハウや数値などたくさんのデータがあり、事実に基づいたアドバイスは経営に役立つ内容です。経営に関して疑問や不安を感じることがあれば、すぐに本部に問い合わせできるように親密な関係性を築きましょう。
また、自身のビジネスとして実行したいことや叶えたいことがあれば、本部に共有して一緒に成功する・成長する意識を持つことが大切です。本部との定期的な面談やオーナー会の開催等がある場合は活用して、他の加盟店オーナーともコミュニケーションを取るのも有効です。
業種を選択する際に「流行」というキーワードを選択する場合もあります。流行している時は爆発的な売り上げを生みますが、時間が経つと流行しているものは飽きられる可能性があります。とりあえず流行っているからという理由だけで、業種を選択することは避けましょう。
しかし、一時期ブームとなったタピオカドリンク店も多くの店舗が撤退していますが、創意工夫を重ねて安定した運営を続けている本部や加盟店があるのも事実です。
流行に乗ってフランチャイズをスタートさせてしまった場合でも、運営努力次第で事業が成功する可能性はあります。流行に乗るだけでなく、その後どのような経営をしていけば成功するのか長期的な目で見て判断することが大切です。
フランチャイズ加盟前には、インターネットで情報を集めたり説明会に参加したりして本部を決定するかと思います。多くの本部は「加盟店に成功してもらいたい」と考えてさまざまなサポートをしてくれます。しかし中には、加盟後に十分なサポートやアドバイスを得られない本部もあります。
契約後に何かトラブルが発生しても契約は守らなければいけないため「運営後にどんなサポートをしてくれるか」を確認してください。
また、コミュニケーションが取りやすい体制であるかもしっかり確認しておくと安心です。
相性が悪いと物事が上手くいかないので、信頼できる本部を見つけることが重要です。
フランチャイズ経営に成功するには、本部側の体制がきちんと整っていることが必須です。ここでは、本部側の視点から経営の失敗を防ぐための体制について解説します。
それぞれ詳しく見てみましょう。
加盟店は加盟金やロイヤリティを本部に支払う代わりに、本部から受け取ったノウハウや数値を活用して運営を成功に導きます。
しかし、必要な情報を非公開にしたり、都合の悪い情報は開示したりしない本部も中にはあります。都合の悪い情報こそ運営を成功させるために役立つケースもあるでしょう。失敗した情報を出す必要はないと考えるかもしれませんが、加盟店が成功するためには情報を隠さず開示することが重要です。
フランチャイズ本部によりサポートの内容や範囲はさまざまです。しかし、それが加盟店側に伝わっていなければ意味がありません。サポート内容や情報が、常に加盟店側で入手できる体制である本部であることが大切です。
たとえば「対応方法」1つとっても、ネット対応のみなのか、電話サポートの対応時間はいつなのかなど、明確にしなければなりません。
サポート体制をしっかり確立して利用方法を明確にし、加盟店が運営しやすい体制であることが重要です。
フランチャイズ本部と加盟店の関係性はどちらが上・下ではなく、ビジネスパートナーであるため対等な関係性でなくてはいけません。
対等な立場ではありますが、加盟店にとって、本部は成功に導いてくれるための重要な伴走者です。本部が加盟店を信頼せず、ノウハウや情報を制限したり、過去の数値など非公開にしていたりしていれば、信頼を得ることができません。
どれだけ良好なシステムが確立されていても、本部と加盟店で疑い合いながら運営していれば、成功するのは困難でしょう。
本部が加盟店を信頼することで、加盟店も本部を信頼してお互いにスムーズな運営ができるようになります。多くの中の1つの加盟店ととらえるのではなく、それぞれの加盟店を信頼する本部でいることが大切です。
フランチャイズに加盟する際は勢いで行動せず、広い視野を持って冷静に本部を選ぶことが大切です。
同じ業種でも本部により特色が異なるので、自身の目的に合うかどうかしっかり比較してみてください。
失敗しないフランチャイ経営をおこなうには、本部と加盟店との信頼関係を作ることが重要なポイントです。
「この本部なら信用できる」と思える企業に加盟して、経営を成功させましょう。