アメリカのフィットネスは、トレーニングマシーンが充実していて料金が安いと聞きますが、日本で展開しているフィットネス事業とどのような違いがあるのか気になりますよね。アメリカと日本のフィットネスは、システムや体型・健康に対する考え方が異なります。
本記事では、アメリカのフィットネス事情や日本との違い、有名フィットネスジム、フィットネストレンドを紹介します。アメリカのフィットネスを詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
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わずか4年で110加盟を突破した
今、注目のビジネスモデル。
ATカンパニー株式会社
ATカンパニー(株)は、FC営業代行支援会社として2009年に創業。
乳幼児教室「ベビーパーク」をFC店ゼロから、約2年半で220加盟開発。
放課後等デイサービス「ハッピーテラス」をFC1号店から、約2年で101加盟開発
現在は、女性専用AIパーソナルトレーニング「ファディー」の支援に注力し、全国に出店拡大中。
目次
アメリカのフィットネス参加率は、19.6%です。一方で日本の参加率は4.4%となっています(2019年地点)。参加率に大きな差が生まれている要因は、システムの違いや体型・健康に対する考え方にあります。アメリカは日本にある公的保険システムがなく、医療機関の受診はすべて自己負担です。
費用を抑えられる民間の保険は、加入費が高額に設定されているため一般的に利用されていません。日本の場合は病気になっても、コストを抑えられるので気軽に医療機関へ相談しやすいです。進んだフィットネス事情の背景に「病気になったら大変だから」というプレッシャーがあてはまるのでしょう。
また、体型に対しての考え方も日本とは異なります。SNSを中心に2010年代からボディポジティブの考えが広まっているアメリカは、SNSが発達する前までは肥満は怠慢といった考え方が主流でした。
とくにビジネスの場で、肥満体型はマイナスに取られるケースが多かったことから、アメリカのフィットネス文化が進化した理由のひとつでもあるでしょう。
参考:Fitness Business|日・米・英の民間フィットネスクラブ市場規模データ
以下より、詳しく解説しますので見ていきましょう。
アメリカはトレーニングマシーンが豊富です。アメリカのフィットネスでは以下の専用器具が幅広く揃っています。
ボディビルダーを目指せるほどプロレベルのトレーニングマシーンが充実しています。一方で日本のフィットネスは、トレーニングマシーンの豊富さではアメリカに劣り、1種類1台ほどが一般的です。とはいえ、エクササイズクラスやスパスペースは日本のフィットネスの方が清潔といえます。
アメリカのフィットネスは、日本に比べて一般的に割安に設定されています。
日本の場合は、ジムに通える時間帯・回数の制限があり、入会時に長期契約を必要とするケースが多いです。一方でアメリカは、会員になると通う時間帯にとらわれず、回数制限なく通えます。
アメリカのフィットネスはカジュアルで社交的な傾向にあります。ジム内で知らない方と気さくに話すことが日常です。また大音量で音楽を流しているジムもあり、パワフルな印象があります。
一方、日本のフィットネスは、適度な距離感に重きをおいているためトレーニング自体に焦点を当て、礼儀正しい振る舞いを重視することが一般的です。
アメリカのフィットネスは、価格を安く設定していることからウェア・タオルは基本的に自前持参で、ロッカーの鍵も持参することが一般的です。一方で日本のフィットネスは、ウェアやタオルの貸し出しをしてくれるところがあり、仕事や学校帰りに手ぶらでも行けます。
以下より、詳細を解説しますので参考にしてください。
Life Timeのテーマは「Athletic Resort」で、50の州のうち28州に140店舗以上を展開しています。平均月額料金は105ドルで、アメリカのジムの平均月額料金55ドルに対し、高級ジムの部類です。敷地面積が広く、設備がきれいで充実しており、以下のトレーニング機器があります。
月額料金は高く設定されている分環境が良いため、お金や時間に余裕があり、最高のジムに通いたい方におすすめです。
Gold’s Gymは全米に店舗展開しており、ジムの特徴は、高重量トレーニングに対応していることです。カリフォルニアのベニスにあるジムが有名で、トレーニーの聖地と呼ばれています。フランチャイズ展開されているため、地域や店舗によって、ジム自体の清潔さにおいてはさまざまです。とはいえ、月額は30ドルと安く無料トライアルがあります。
また、2023年のオリコン顧客満足度ランキングでは、フィットネスクラブランキングで1位を獲得し、本気で筋力トレーニングをする方が多いジムといった印象です。
Anytime Fitnessは、「いつでもフィットネスできる」をコンセプトに運営されています。フランチャイズを展開されており、店舗によっては大規模なスペース・十分な設備を備えているところがあります。
月額料金は、30〜40ドルでアメリカのフィットネスジムの相場よりも低いです。自宅・職場の近くに、設備が整っている店舗があれば、どのようなフィットネスなのかを見学でチェックしてみる価値はあるでしょう。
24 Hour Fitnessは、13の州で400店舗以上を展開しており、大都市を有する州を中心に店舗を拡大しています。フランチャイズで展開している店舗が多いことから品質はオーナーや本部のルール次第です。
月額料金は30〜40ドルで、一般的な価格設定となります。特徴はウエイトトレーニング、カーディオ、クラストレーニングなど、全方位で対応しています。
以下より、詳しく解説します。
参考:ACSM HEALTH&FITNESS JOURNAL|2020年のフィットネストレンドの世界調査
ウェアラブル・テクノロジーは、リアルタイムの詳細を監視するようにプログラムされた特定の形式と、組み合わされたインタラクティブ(相互的・双方的)な製品です。24時間にわたり、以下のさまざまなデータを取れるようになっており、クラウドで管理するサービスが主流です。
・活動量
・心拍数
・GPSデータ
・消費カロリー
・座位時間 など
fitbit・Apple・fit2・Garminなど多くの企業が、上記の市場に参入し約1兆円の市場を作っています。
ハイ・インテンシティ・インターバル・トレーニングは、短い休みを挟んだ高強度のエクササイズを繰り返すプログラムです。
実施されているセッションの多くでは、トレーニング時に最大努力の90%以上の強度でエクササイズを行うことを強調しています。ただし、専門家の中には上記のプロトコルで実施すると、傷害リスクの増加が高まると提唱している方もいます。
グループトレーニングは、5人以上のグループで行うトレーニングと定義されており、インストラクターがリードしてくれて、励まし、盛り上げてくれるものです。
色々なフィットネスレベルの方でも、さまざまなツールを使い楽しく効果的に運動できます。有酸素系・インドアサイクル・ダンス系などいろいろなアプローチでセッションが可能です。
フリーウェイトトレーニングは、ダンベル・バーベルなどを使って、自分でトレーニングフォームを意識しながら行う方法です。
正しいフォームを習得するまでに時間がかかるため、インストラクターに各エクササイズで適切なフォームを指導してもらい、段階に応じて強度を上げていきます。リスクを抑えながらどのような方でもできるトレーニングなので、初心者の方におすすめです。
パーソナルトレーニングは、個人1人に対し、トレーナー1人がマンツーマンでトレーニング・エクササイズ・食事などをトータル的に指導してくれるサービスのことです。
パーソナルトレーニングを受ける目的は以下のとおりです。
運動知識・技術を持ったトレーナーが指導してくれるため、一般のフィットネスジムよりも短期間で効果が実感できます。
アメリカのフィットネス文化は、独立後の1800年代には産業成長とともに他国との競争力も相まって、ビジネス力が高まっていったことに起因します。さまざまな背景により、ビジネスとして大きなムーブメントを発展・普及してこられたのは、アメリカの国力ともいえるからです。
たとえばピラティスは、原型を作ったとされるのはジョセフ・ピラティスです。第一次世界大戦の際に従事看護師として、負傷兵に寝たままや座ったままでもリハビリを行えるようエクササイズを考案したのがはじまりです。のちにジョセフ・ピラティスがアメリカに渡り、ピラティスを支持したダンサーがよりフィットネス化したことで、世界的に広まっていくことになりました。
アメリカは世界的に超大国としての立ち位置であることは明白ですが、フィットネス発祥の国・フィットネス大国として重要な場所であることは間違いないでしょう。
アメリカのフィットネスは、日本と比べると、公的保険システムがなく体型・健康に対する意識が異なります。
アメリカで成功しているフィットネスは、ほとんどがフランチャイズです。フィットネスをビジネスとして軌道に乗せるためにはフランチャイズ加盟が最善ですので、興味がある方は検討してみてはいかがでしょうか。