フィットネス事業を行っている方は、市場ニーズが気になるのではないでしょうか。フィットネス事業のニーズはジムの種類によって異なります。
本記事では、フィットネス業界のニーズに興味のある方に向けて、利用者のニーズを理解するメリットやニーズ分析からリピーター獲得に繋げる4ステップも解説します。上記内容を知ることで、ニーズ分析からフィットネス事業で利益を上げられる可能性があるので、ぜひチェックしてください。
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わずか4年で110加盟を突破した
今、注目のビジネスモデル。
ATカンパニー株式会社
ATカンパニー(株)は、FC営業代行支援会社として2009年に創業。
乳幼児教室「ベビーパーク」をFC店ゼロから、約2年半で220加盟開発。
放課後等デイサービス「ハッピーテラス」をFC1号店から、約2年で101加盟開発
現在は、女性専用AIパーソナルトレーニング「ファディー」の支援に注力し、全国に出店拡大中。
目次
以下より、詳しく解説します。
パーソナルジムのニーズは、利用客が最短で目的を達成したいことが挙げられます。レッスンをインストラクターとマンツーマンで行うため、効率的にトレーニングができるからです。
トレーニングだけでなく、食事や栄養、健康管理などのアドバイスやサポートを提供してくれることも利用客のニーズといえます。パーソナルトレーナーは、トレーニング理論や栄養学、生理学などの専門的な知識をもとにトレーニングを提供してくれます。
理論に基づいたトレーニングや栄養管理・健康管理のアドバイスによって、効果的でかつ安全なトレーニングを実施できることが利用客のニーズといえるでしょう。
24時間ジムのニーズの場合は、他のフィットネスよりも比較的リーズナブルな料金で利用できることでしょう。無人経営化やセキュリティを完備すれば、運営における人件費や設備費を抑えられるため、価格設定を低くできます。
他には、24時間いつでも利用できることや、自分で考えて好きなようにトレーニング可能なことも利用客のニーズに該当するでしょう。利用客の多い時間帯だけでなく、早朝からトレーニングをしたい方や夜中に仕事を終えてひと汗かきたい方など、さまざまな利用客のニーズに応えられます。自身でトレーニング方法を調べ、実践できる若年層にも人気の運営形態です。
総合フィットネスの場合は、運動するといった目的以外に交流の場にもなります。ジムによっては、ランニングや山登りなどのイベントを開催する所もあり、イベントやレッスンなどを通じて、日常では接点のないさまざまな方と交流できるでしょう。
総合フィットネスは多様なトレーニングオプションがあることも特徴です。以下の有酸素運動機器が豊富に揃っています。
など
自身が鍛えたい部位や目的にあったマシンはほぼ揃っているため、目的に合わせたマシンを選びトレーニングを行うことが可能です。
フィットネス利用者のニーズを理解するメリットは3つあります。
以下より、詳細を解説しますので見ていきましょう。
フィットネス利用者のニーズを理解すると、リピーター獲得に繋がりやすいでしょう。ターゲットを明確に定めることで、ニーズに合わせたサービス内容の提供につながり、効果のある集客を行えるからです。
たとえば、仕事で忙しいビジネスマンをターゲットとする場合、24時間営業ジムの開業で顧客獲得の効果を期待できます。また、スマートフォンに親しみのある若年層をターゲットに設定する場合は、インターネットを活用してリピーター獲得に繋げることが可能です。
明確にターゲットを定めることは、競合と差別化を図ることもできるため、リピーターを獲得しやすいといえます。
トレンドや市場を分析することで、フィットネス利用者のニーズを理解できるため、顧客満足度を上げることができます。ニーズを把握することで、いち早くサービスに取り入れられるからです。
実例では、コロナ禍でジムの利用者が一時的に激減したため、ソーシャルディスタンスを保てるように配置を工夫したり、完全予約制に切り替えたりしたジムもあります。競合の動向を探るだけでなく、アンケートで顧客の意見を直接ヒアリングする方法も活用すると、さらに顧客満足度を上げられるでしょう。
フィットネス利用者のニーズの理解は、競合と差別化を図りやすくなります。数多く存在するジムの中で、競合と差別化を図るためには、独自のアピールポイントを作ることが大切です。
自分のジムにしかない特徴は効果的なアピール材料になります。たとえば、運動から食事、睡眠まで一貫したサポートを行うプログラムを用意したり、入会金を無料にしたりなど、競合と差別化できる特徴です。
近年は顧客のニーズが多様化しているため、ターゲットに合わせたサービスを展開すると経営が軌道に乗りやすいでしょう。
フィットネスのニーズ分析からリピーター獲得に繋げる4ステップを紹介します。
以下より、詳しく解説しますので参考にしてください。
リピーター獲得に繋げるには、まずは会員の定着を推進するために管理指標(KPI)化を行いましょう。ジムに継続して来店してもらうためには、入会から半年後または1年後のリピート率を管理指標化して会員定着の推進が大切です。
入会後のリピート率目標の目安は、以下を参考にして設定しましょう。
具体的な数値を設定することで、退会の原因を適切に分析できます。顧客満足度を高めるための施策は以下のとおりです。
利用客のモチベーションを維持しながら、トレーニングに集中できる環境を整えてあげると会員の定着に繋がるでしょう。
フィットネスは、サービス内容に定期カウンセリングを盛り込むことで、集客した利用客のリピート率向上を図れます。単純な接触効果により担当者に好感を持ってもらいやすく、アップセル・クロスセルの機会も得られるためです。
アップセルとは、いつも購入してくれるサービス・商品などと同等かそれ以上の高価なものを顧客に促す手法です。一方、クロスセルは、利用客に関連・補完的なサービス・商品などを購入するよう促す手法を指します。
たとえば、フィットネスでのアップセル・クロスセルは以下が挙げられます。
・現行よりも高額な上位プランに登録してもらう
・プロテインやサプリメントなど関連商品を購入してもらう
リピート率アップを図るには、現在抱えているひとりひとりの利用客を大切にして関係を継続する必要があるため、定期カウンセリングは欠かせません。
ある程度の集客ができたら、メールマガジンやLINE公式アカウントを用いて定期的にコンテンツを配信することもリピーター獲得に効果的です。利用客から、フィットネスジムを忘れられないようにするためです。
配信コンテンツの内容が利用客にとって価値があるものであるほど、利用客はフィットネスジムに感謝の気持ちを持ち、やがて応援してくれるようにもなります。応援してくれる利用客は新規顧客を紹介してくれることが多く、売上の向上やベースを固めることに繋がります。
コンテンツ配信でLINE公式アカウントを用いる場合、Lステップの導入がおすすめです。Lステップとは、LINE公式アカウントの機能を拡張した個人消費者向けのマーケティングオートメーションツールです。クーポンや会員情報などの配信を簡単に行えるようになります。
コンテンツの配信は、ニーズ分析からリサーチを行いましょう。定期配信の内容見直しやLステップ内でポイントを貯められる施策などを実施することで、リピート率改善に繋がります。
フィットネストレーニングの契約期間が終了した利用客への定期コンタクトも、リピーター獲得に有効な手段です。契約期間が終了しても、定期的にコンタクトを行うことで、再入会を検討する方は少なくありません。
メールマガジンやLINE公式アカウントなどを活用すれば、契約期間が終了した利用客にも自動で定期的に情報提供できるため、積極的に実行しましょう。
ニーズから見るフィットネス市場の将来に重要なポイントを3つ紹介します。
以下より、詳細を解説します。
消費者の健康志向の高まりに応えるためには、初心にかえってフィットネスの重要性や本質的価値などを提供しましょう。筋肉質なボディビル体型を求める方や、スリムなモデル体型を目指す方を対象にするだけではなく、健康維持や機能改善を目的としたプログラムに改めて注力していく必要があります。
たとえば、高齢者向けに強度の低いレッスンを実施したり、子供の運動能力向上をサポートしたりするスクールなどのファンクショナルトレーニングを中心としたプログラムが増えることが予想されます。ファンクショナルトレーニングとは、日常生活における健康と体力を維持するために、多関節運動パターンを取り入れたトレーニングです。
本質的価値の提供は、これからのフィットネス市場の将来において重要なポイントとなるでしょう。
競合との差別化を測るためには、有人サービスの付加価値を高めながら無人運営で効率化を行うかが重要になるでしょう。
現在のフィットネス市場では人件費を抑えるため、総合型のフィットネスクラブでも夜間や早朝の無人運営システムが増えています。また、動画やインターネットなどで、トレーニングや栄養の知識を得られやすい時代になっているため、20〜30代の男性を中心にセルフトレーニングを行う方も多いです。
無人運営は経営側としてもコスパがよいため、今後のフィットネス市場を盛り上げる要になります。一方で、個々のニーズに合ったトレーニングを提供できる環境作りや、モチベーションを保つためにもスタッフは必須になります。
今後のフィットネス市場は下記のポイントを意識しましょう。
有人サービスの魅力や強みを全面に出した取り組みが重要です。
顧客満足度をアップさせるためには、デジタルやデータを活用したフィットネスに注力するべきでしょう。
たとえば、アメリカスポーツ医学会(ACSM)の「2021年のフィットネストレンドの世界調査」によると、トレーニングのトレンドが大きく変化しています。2021年のランキングだと、1位はオンライントレーニング、6位にはバーチャルトレーニングや12位にモバイルエクササイズアプリなどが上位となっています。
参考:ACSM`S HEALTH&FITNESS JOURNAL|2021年のフィットネストレンドの世界調査
自身のトレーニング記録や健康状態、食事内容などを記録し、目標と照らし合わせたうえで、適切な運動や食事のアドバイスをするアプリの需要も高いです。デジタルテクノロジーを活用することで、場所や時間を選ばず、気軽にフィットネスを提供できる環境を整えることも視野に入れましょう。
フィットネス業界のニーズに興味のある方に向けて、以下を解説しました。
フィットネス事業のニーズはジムの種類によって異なるため、それぞれの特徴を把握しての経営が重要となります。
フランチャイズに加盟するとノウハウを共有してもらえるため、効率的に消費者のニーズを知ることができます。フィットネス事業を成功に導くためにはフランチャイズがおすすめなため、より利益を上げたいと思う方は検討してみてはいかがでしょうか。