「フランチャイズ」と聞くとコンビニ経営などを思い浮かべる人が多いでしょうが、実はフィットネスジムやスポーツジムでも、フランチャイズ展開が広がっているのです。顧客ニーズの増加から成長を続けるジム業界において、いまフランチャイズ経営への注目度が増しています。
この記事では、そんなジム業界から、フランチャイズへの加盟者を募集している代表的なジムを5つ紹介します。合わせて、フランチャイズに加盟してジムを経営するメリットと、加盟するのであれば「女性専用ジム」がおすすめの理由を解説していきます。
◾︎AIを使う次世代型女性専用フィットネスクラブが話題に!
わずか4年で110加盟を突破した
今、注目のビジネスモデル。
ATカンパニー株式会社
ATカンパニー(株)は、FC営業代行支援会社として2009年に創業。
乳幼児教室「ベビーパーク」をFC店ゼロから、約2年半で220加盟開発。
放課後等デイサービス「ハッピーテラス」をFC1号店から、約2年で101加盟開発
現在は、女性専用AIパーソナルトレーニング「ファディー」の支援に注力し、全国に出店拡大中。
目次
そもそも、ジムのフランチャイズ経営とは、どのようなビジネススタイルなのかを解説します。
ジムのフランチャイズ経営とは、企業がフランチャイズ契約者と協力してスポーツジムやフィットネスジムを運営するビジネススタイルです。
企業は契約者に対して、経営ノウハウなどのサポートを提供する対価として、ロイヤリティを請求することで、事業拡大を目指します。契約者は既に実績を重ねている企業のノウハウを活用できるため、ジムを経営した経験がなくても、業界で活躍できます。
近年は、ライフスタイルの変化もあり、スポーツジムやフィットネスジムへ通う人が増加しました。それを受けて、ジムの業界でもフランチャイズ展開が広がっています。
これは特に、24時間利用できるジムや女性専用のジムなど、特色を打ち出したものほど顕著で、未経験からこうしたジムのフランチャイズ経営に挑戦する人が増えています。
フランチャイズ展開が広がるジム業界。ここでは、フランチャイズを募集している代表的なジムを5つ紹介します。
アメリカに本社を持つゴールドジムは、世界中に店舗を展開するフィットネスクラブです。日本にも80以上の店舗を持ち、直営店と合わせて、多くのフランチャイズ店舗を運営しています。日本でのフランチャイズ展開は「株式会社THINKフィットネス」がおこなっているため、日本国内で完結することが可能です。
ゴールドジムは世界的に有名なフィットネスクラブであるため、そのネームバリューを活用できるのは大きな利点となるでしょう。
コナミスポーツクラブは、ゲーム制作で著名なコナミグループが展開するフィットネスジムです。2022年度には、数あるフィットネスジムの中で最も利益を上げた、日本最大のスポーツクラブとなっています。
フィットネスジムにおけるフランチャイズ経営の代表的な成功例として知られており、その経営ノウハウ提供をはじめとする経営サポートは高い評価を受けています。
カーブスは、1992年にアメリカで誕生した女性専用のフィットネスジムです。日本では株式会社カーブスホールディングスによって事業展開され、2019年には国内2,000店舗を達成した、最大規模のフィットネスジムです。
カーブスは当初からフランチャイズ展開に力を入れており、店舗の9割以上がフランチャイズという特徴があります。
印象的なCMでも知られるライザップは、業界最大手のパーソナルジムです。本気でダイエットに取り組む利用者に対して、パーソナルトレーナーが徹底的な指導をおこなうことで、多数の成功体験を生み出しています。
ライザップは他のジムと比べて客単価が高いのが特徴的。本部からの経営サポートや知名度と合わせて、フランチャイズ展開における多くの強みを持っています。
ファディーは、2023年時点で全国に約50店舗をかまえる女性専用のパーソナルジムです。AIを搭載したフィットネスマシーンの導入に代表される、AIを活用した事業展開を進めているジムで、トレーナーのレベルに依存しない無人経営も可能となっています。
ファディーはフランチャイズ経営をメインとしたジムで、経営ノウハウの提供だけでなく、トレーナーとしての指導など、フランチャイズ加盟者に対しての万全のサポート体制を敷いています。そのためファディーは「未経験でもジムの経営を成功させられる」というフランチャイズのメリットを存分に活かすことが可能なブランドです。
ジムの経営をスタートさせるのには「独力で開業する」「フランチャイズに加盟する」という2つの方法があります。では、前者の方法と比べて、フランチャイズに加盟してジムを経営することには、どのようなメリットがあるのかを見ていきます。
フィットネスジムやスポーツクラブは、初期投資の大きい業態といえます。店舗を用意するだけでなく、トレーニングマシンの導入、トレーナーの教育などが必要で、さらに無人ジムや女性専用ジムであればセキュリティにも力を入れなければなりません。
フランチャイズであれば、こうした初期投資を抑えることが可能です。実際の初期費用はフランチャイズ本部や店舗の規模によって異なりますが、自分で一から開業する場合と比べて、自己資金は圧倒的に少なく済みます。
近年はとくに無人ジムのフランチャイズ展開が増えており、そうした企業に加盟することで、初期投資をより少なく済ませられます。
フランチャイズに加盟してジムを運営することの大きなメリットとして、本部の経営ノウハウを活用できることが挙げられます。
ジムはフランチャイズ展開が盛んな業界であるため、どの企業も確固とした経営ノウハウを築きあげています。フランチャイズに加盟すると、研修などを通してそのノウハウを手に入れることが可能です。
競争の激しい業界であるため、実績のある経営ノウハウを持つことは大きな強みとなります。
経営ノウハウの提供と並んで、フランチャイズに加盟することの大きな利点は、本部からの経営支援を受けられることです。マーケティングやトレーナーの教育をはじめ、定期的な経営指導など、多くのフランチャイズ本部では手厚い経営サポートを提供しています。
こうした点も、個人でジムを開業する場合には得られないメリットで、その業界での経営経験がない人でもジムの経営を成功させられる要因となっています。
近年は、健康志向や働き方改革など、個人のライフスタイルが変化したことによって、ジムの顧客ニーズが増加しています。実際、国内では2000年頃からジムのニーズが増加し始め、ここ数年では24時間経営のジムをはじめとする新たな業態が登場したことにより、ジムを利用する・利用を検討する人が非常に多くなりました。
現在でもジムは成長を続ける業界であるため、フランチャイズに加盟することで新規参入がしやすいというメリットがあります。
一言に「ジム」といっても、その業態はさまざまです。一流のパーソナルトレーナーが徹底的に指導するものから、24時間経営の無人ジムまで存在するジム業界。
その中でフランチャイズに加盟するのであれば、女性専用ジムをおすすめします。ここでは、その理由をいくつか紹介していきます。
ジムに限らず、経営においては「どの層を顧客ターゲットとするか」が非常に重要です。ここが不確かであったり、狙いが外れていたりすると、経営は上手くいきません。
当然ですが、女性専用ジムのターゲットは女性のみなので、初めから顧客層が絞られています。最初からターゲットが分かっているというのは、ジムを経営するうえで大きな強みとなります。
幅広い層をターゲットにする場合と比べて、習得すべきノウハウは少なく済む上に、同じ労力でより深いノウハウを学ぶことが可能です。
ジムでは、顧客ニーズに合わせてさまざまなトレーニングマシンを揃える必要があります。健康のための機械から、しっかりとした筋トレをするための機械、さらには顧客の性別や体格によっても、求められるトレーニングマシンが変わります。
しかし、初めから女性のみをターゲットにしている場合、ジムの経営を始める際に導入すべき機械を厳選できるのです。幅広い機械を揃える代わりに、同じ資金でより品質の高い、厳選されたトレーニングマシンを導入すれば、それが店舗の強みとなります。
そのフィットネスジムが男女兼用である場合、来店に抵抗を感じる女性が多いのは事実です。心理的なものもありますし、実際にトラブルが発生することも少なくありません。
女性専用ジムは、そうした女性に安心感を持って来店してもらうことができます。「女性専用」を打ち出すことは、そのまま集客力に繋がります。マーケティングにおける、顧客層の不信感という懸念事項があらかじめ解消されていることは、大きなメリットです。
競争が激しく、環境の変化に左右されやすいジム業界において、特色を打ち出しているジムほど利益を上げているという事実があります。
2021年度におこなわれた調査によると、一般のジムが売上高微増と苦戦を強いられる中、顧客ターゲットを絞ったフィットネスジムは好調であったことが分かります。(参考:2021年度「JFAフランチャイズチェーン統計調査」)
このように「女性専用」という特色を打ち出しているジムは、業界において特に成長を遂げている事業なのです。
業界最大手から新興企業まで、顧客ニーズの増加もありフランチャイズ展開が広がるジム業界。フランチャイズに加盟してジムを経営することには、初期投資を抑えられるだけでなく、経営ノウハウや経営サポートの提供を受けられるといったメリットがあります。
さまざまな業態が存在するジム業界の中で、はじめからターゲットを絞った「女性専用ジム」は、マーケティングがやりやすく、また成長を続けているため、フランチャイズ加盟をおすすめできるスタイルです。