近年、顧客ニーズの増加から、スポーツクラブやフィットネスジムは注目度を増しています。新規参入も多く、「ジムを経営したい」と考える人は以前よりも多くなりました。そこで気になるのが、ジムを経営する上で資格は必要不可欠なのかという点です。
この記事では、ジムの経営者になるために資格が必要なのか、ジム経営者として求められるスキル、さらに、ジムの開業ではフランチャイズへの加盟がおすすめな理由について解説していきます。
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ATカンパニー株式会社
ATカンパニー(株)は、FC営業代行支援会社として2009年に創業。
乳幼児教室「ベビーパーク」をFC店ゼロから、約2年半で220加盟開発。
放課後等デイサービス「ハッピーテラス」をFC1号店から、約2年で101加盟開発
現在は、女性専用AIパーソナルトレーニング「ファディー」の支援に注力し、全国に出店拡大中。
目次
まず気になるのが、ジムの経営者になるためには、何か特別な資格が必要なのかという点です。美容師のように、指定された資格が無ければ開業ができない業種は多いですが、ジムはどうなのでしょうか。
ここでは、ジムの経営にまつわる「資格」について解説します。
結論としては、ジムの開業・経営に資格は必要ありません。たとえトレーナーであっても資格を求められることはなく、行政へ届け出をするだけで、ジムを開業することができます。
そのため、ジムは他の業種に比べて始めやすいビジネスであると言えます。
ジムの経営に資格が必要ないとはいっても、やはり資格の有無はユーザーの信頼に大きく関わります。ジムにまつわる資格は経営者向けからトレーナー向けまで、さまざまなレベルのものが存在します。
ジムの経営に関する資格としては、フィットネスクラブ・マネジメント技能検定が実施する「FCM技能検定」や、NESTAジャパンによる「クラブマネジメントスペシャリスト」などが代表的です。
いずれも広く認知された、有効性のある資格なので、業界で活躍できるジム経営者になるためには、資格を持っておくことをおすすめします。
資格の必要ないジム経営において、経営者にはどのようなスキルが求められるのでしょうか。ここでは、ジムの経営者として持っておきたいスキルを3つ紹介します。
ジムの経営において、マーケティングスキルは非常に重要な能力です。コンセプトの設定から物件の選定、顧客ニーズの把握、広報といったマーケティングは他のビジネスでも大切ですが、ジムの経営は特にこれらの要素が業績に大きく作用します。
例えば、フィットネスジムは顧客のニーズやトレンドの変化が激しいスタイルと言われており、常にアンテナを立てて、適切なマーケティングをおこなう必要があります。
ジムではトレーナーを雇用することになるため、コンセプトの共有や人材配置といった、マネジメントスキルが求められます。優秀なパーソナルトレーナーの存在は、ジムの経営において大きな強みです。
顧客を繋ぎとめておくためにも、ジムの経営者はマネジメントスキルを磨く必要があります。
ジムの経営者は、経営にまつわるスキルだけでなく、ジムにまつわる専門的な知識を持っていることが望ましいです。
ここで求められるのは、運動生理学や栄養学、ジムの成り立ちといったもので、たとえ顧客やトレーナーに直接指導することがなくとも、これらの分野における深い知識を持つことが大切です。こうした知識を持っていることが、マーケティングだけでなく、優秀なトレーナーの選定や適切な人事評価などにも繋がります。
ジムの経営を始める方法には、大きく分けて「個人での開業」と「フランチャイズへの加盟」の2通りがあります。ここでは、この2つの方法について、かんたんに見ていきます。
いくつもの大手グループによるチェーン展開が有名なジム業界ですが、個人で開業することもできます。個人でジムを開業する場合は、物件探しから機材の導入、人材の確保まで、すべて自力で進めることになります。
当然、経営ノウハウやジムにまつわる知識を持っていることが前提となるため、すでにジム業界において活躍した経験のある人でないと難しいのが現実です。しかし、そのぶん経営の自由度は高く、理想のジムを経営することができます。
ジムの経営を始める方法として、フランチャイズに加盟するのも選択肢の1つです。この場合、フランチャイズ加盟者を募集している企業を探して、審査を通過したのちに企業と契約を結ぶことになります。
フランチャイズに加盟すると、ノウハウの提供やマネジメントといった、企業からの経営サポートを受けられます。また、個人での開業と比べて、初期投資を抑えることも可能です。
その反面、経営の自由度が低く、環境変化に対応しにくいといったデメリットも存在します。
ここでは、ジムを開業するまでのおおまかな流れを解説します。
まずは、これから開業するジムのテーマ、特色を決めます。パーソナルトレーナーが顧客を徹底指導するジムや、ユーザーが自主的にトレーニングをするフィットネスジムなど、ひとことにジムといっても様々なスタイルがあります。
フィットネスジムならば、24時間経営の無人ジムから女性専用のジムまで存在するため、顧客ニーズや将来的なビジョンなどからテーマを練っていくことが大切です。
ジムのテーマが決まったら、実際に店舗を構えるための物件を探します。顧客ニーズやジムの特色に合致しているかどうかを基準として物件を選ぶのですが、ここで大切なのが、その物件でジムを開業しても問題がないかです。
ジムのスタイルやトレーニングマシンによっては大きな音が発生するため、近隣との騒音トラブルに発展することが少なくありません。
物件選びはその後の経営を大きく左右するため、慎重に進めることをおすすめします。
顧客ニーズに合致した高性能なトレーニングマシンは、ジムの大きな強みとなります。導入する機材はジムのテーマによって変わります。初めからターゲットを絞っている場合は必要最低限の設備で済みますし、幅広い顧客層を取り込むのであれば多様なマシンの用意が必要です。
ジムの特色や経営理念、市場ニーズなどから、導入するマシンを精査していくことが大切です。
スムーズな経営には、業務システムの導入や適切な人材雇用、人員配置が不可欠です。こうした環境整備は独力では難しいため、個人で開業する場合は専門の業者へ相談することが確実です。
フランチャイズに加盟して開業するケースでは、これらの要素は本部の担当となるため、経営システムの整備にかかるコストを抑えられます。
ジムを開業するためには、税務署への開業届をはじめ、いくつかの届け出が必要となります。求められる届け出の種類はジムのスタイルによって変わるため、開業予定日の3ヵ月前から準備をすることが望ましいでしょう。
ここまで、ジムの経営に必要なスキルや開業までの流れを解説しました。実は、これらの内容は、個人で開業するかフランチャイズに加盟するかで異なります。
ジムの経営を始めるなら、フランチャイズへの加盟がおすすめです。ここでは、その理由について解説していきます。
ジムの経営を成功させるのには、マーケティングやマネジメントにまつわる高いスキル・ノウハウが求められます。未経験からノウハウを身につけるためには大きなコストがかかるため、相応のリスクを覚悟しなければなりません。
フランチャイズに加盟することで、本部が培ってきた経営ノウハウを活用することができます。すでに実績のあるノウハウを活かした経営ができることは、フランチャイズに加盟する大きなメリットです。
フランチャイズに加盟することで、本部からの経営サポートを受けられます。基本的に、ジムのテーマ決めや顧客ニーズの調査、店舗の宣伝といったマーケティングは本部の担当となるため、契約者は経営に専念できます。
特に、大規模な広告は多額のコストがかかるため、個人経営では手の出しづらいマーケティング手法です。個人では難しいマーケティングを実現できることも、フランチャイズの利点です。
フランチャイズに加盟してジムを開業することによって、個人での開業と比べて初期費用を抑えることができます。実際に必要な資金は本部の方針や契約内容によって異なりますが、開業にかかる資金は確実に少なく済みます。自己負担の少なさは、新規に参入するうえで大きなメリットです。
フランチャイズに加盟することで、本部のネームバリューを活かした経営が可能です。認知度の向上は多くの経営者が苦労するポイントで、大きなコストをかけたけれど結果が出なかったといったことは少なくありません。
フランチャイズ店舗であれば、初めからグループの看板を掲げているため、認知度にまつわる苦労が少なく済みます。ネームバリューは顧客の安心感にかかわるものなので、認知度の高い本部の看板は集客力の高さに繋がります。
美容院などと違い、ジムの経営者になるために特別な資格は必要ありません。ですが、スキルを証明する資格を経営者が取得しておくことは、経営を進める上で大きな強みとなります。また、資格が必要ないジムの経営ですが、マネジメントやマーケティングにまつわるスキルや、ジムに関する専門的な知識は必要不可欠です。
ジムを開業する方法には、個人での開業とフランチャイズへの加盟の2通りがあります。個人で開業する場合は、初期投資やスキル習得、ノウハウの確立といった、コストのかかるタームが多く、相応のリスクを払う必要があります。その反面、経営の自由度は高く、理想のジムを経営することが可能です。
フランチャイズに加盟してジムを開業すると、ノウハウの提供やマーケティングといった経営サポートを受けられる上に、グループのネームバリューを活用して経営を進められます。ジムの経営者になるのであれば、初期費用も抑えられ、経営リスクが少ないフランチャイズ加盟をおすすめします。